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レッドハット(Red Hat)は、2009年現在最大手の、Linuxディストリビューションを製品として配付・サポートしている会社である。同社の製品であるRed Hat Enterprise Linux または旧製品のRed Hat Linuxを示すことも多い。
オープンソース・ソフトウェアを利用したビジネスを展開しており、ソフトウエアは無料、サポートを有料としたビジネスモデルを持って来た。近年はサポートをサブスクリプション(年間契約費)で販売する事業モデルで成長を続けている。
Linuxをその歴史の初期から、より一般的なユーザーが利用できるように、Linuxカーネルを中心に、GNUプロジェクト、BSD、X11等のソフトウエアを組み合わせて、ネットワークサーバ/ワークステーションとして使える形にLinuxの初期の頃から貢献してきた。
レッドハットのLinuxディストリビューション(以下 Red Hat Linux)自体は、コピーレフト(GPL)なソフトウェアを中心に構成されており、レッドハットが独自に製作したソフトウエアもコピーレフトで公開されているため、Red Hat Linuxを元に作られた、他企業/グループによるLinuxディストリビューションが数多く存在する(例としては、CentOS・SCO・Turbo など)。
自分達が作ったものを、コピーレフトで公開することがビジネスとして成り立つことは考えにくかったが、他のRed Hat系が増えるにつれて、レッドハット自身もより成長しており、ビジネスモデルは正しかったと言える。山の裾野をわかちあうことで、山を大きくすることができ、結局自分の裾野も大きくなったと言うわけである。
Linuxのディストリビューションには、Red Hat系、Debian系、Slackware系などがある。Red Hat系は、ソフトウエアパッケージの管理にRPMとYumを使用している。
なお、2001年にRed Hat系のCaldera、Conectiva、SuSE、Turbolinuxが集まって共同のGNU/Linuxの基本となるUnited Linuxが公開されているが、現在事実上活動停止の状態にある。この背景には、SUSE LINUX が Novell に買収されたり、SCO Group(旧Caldera International)によるIBM提訴などがあるとされる。「法的には存在しているが、明かりは消した」状態であると最近のニュースメディアでは報道された。
2003年のRed Hat Linux 9を最後にコンシューマ向けのRed Hatディストリビューションの販売・サポートを中止し、コンシューマ向けLinuxディストリビューションの開発をFedora Projectに移譲した。これにより、企業向けのRed Hat Enterprise Linuxを軸にサポート・トレーニング・プロフェッショナルサービスなどを収益の軸に添えるようになる。
2006年にはオープンソース・ミドルウエアの最大手JBoss Inc. を買収しJBoss Enterprise Middlewareを市場投入。LINUX事業に続く2本目事業の核を構築。2008年2月にフロリダオーランドで行われたJBoss Worldでは業界で初めてのSOA(Service Oriented Architecture)オープンソースソリューションであるJBoss Enterpise SOA Platformを市場投入している。これにより、それまでのようにOSだけでなく、オープンソース・ソフトウェアによる統合的なITソリューションを構築できる製品ポートフォリオが揃いつつある。
近年は、カーネルにハイパーバイザー機能を持たせるKVMや分散ファイルシステムGFSの登場などによりOSの役割が多様化するに従い、仮想化・クラウド分野において積極的な成長を図っている。
レッドハットは株式をNASDAQへ上場していたが、2006年12月12日に取引所をニューヨーク証券取引所へ変更した。これに伴いティッカーシンボルも「RHAT」から「RHT」へ変更された。